2022年春 3回連続講座らんたん亭「寺小屋」

概要
第1弾 4月16日(土)14:00 - 15:30
講師:関 和明(建築史家・建築家/関東学院大学名誉教授)
第2弾 4月30日(土)14:00 - 15:30
講師:生本 香澄(学びあう場所ファシリテーター)
第3弾 5月15日(日)14:00 - 15:30
講師:矢野 雅大(プレイエンジニア)・イタガキダイチ(美術教育家)
◻︎会場:らんたん亭(東京都足立区梅田4-12-14)
◻︎対象:中学生以上
◻︎価格:¥500(入退場自由)
◻︎定員:8名
◻︎ご参加方法:らんたん亭のメールアドレスにて以下の内容をお知らせください。
メールアドレス rantan.tei21@gmail.com
①参加者の氏名 ②参加者の電話番号 ③受講を希望する講座
-感染症対策につきまして-
*マスクのご着用と検温へのご協力をお願いいたします。
*換気・消毒等、十分な配慮の元、開催いたします。
第1弾
「線」から「図」へー「らんたん亭」の図面を創るー

いままで建築物の図面を描いたことはあるでしょうか?
今回のワークショップのテーマは、「らんたん亭」の部屋の図面を創ることです。
「図(面)」は「線」だけで描かれます。たくさんの「線の集まり」が「図」です。なので、紙と鉛筆があればだれでもそこに図面を描くことができます。
建築物の図面にはいくつかの種類(平面図、立面図、断面図など)がありますが、
全て、実際に視えているもの、在るものを線で描いたものです。
ただし、これから造る建物の設計図は、「想像の世界」で視えているもの、在るものですけれども、基本原理は同じです。
今回は、設計図ではなく、実測図を創ります。
【当日の流れ】
Part1:図面とは
・寸法、原寸と縮尺のこと
・図法について
Part2:実測
・寸法の測り方と記録の仕方
・手分けしながら実測作業
Part3:図化作業
・方眼紙にフリーハンドで「線」を描く
・トレーシングペーパーに写す
・完成した図を見ながらトーク

関 和明
建築史家・建築家/関東学院大学名誉教授
建築史家・建築家。遺跡の発掘調査に参加して古代エジプト建築を研究してきた。大学では建築史と建築設計の授業を担当。
横浜にある歴史的建造物の保存活用事業に協力。
現在、北海道東川町で「きたのもりのまなびや」プロジェクトを進行中。関東学院大学名誉教授。
趣味は古楽と読書とホッキョクグマ画像の収集。
第2弾
『問い』と戯れる

日常生活の中でわいてくる素朴な疑問やちょっとした違和感を、
「問い」という形で言葉にして向き合ってみるワークショップを開催します。
「なんだろう」「どうしてかな」「どういうこと?」と、普段なんとなく抱えるモヤモヤやなんだか気になるという好奇心と向き合って、眺めてみたり、
聴き取ってみたり、交わしたりする時間になったらいいなと思います。
出てきた問いはきっとあなただから抱いたもの。
だけど実は他の人も同じように感じていたり、
もしくは全く感じたことのない新しい感覚だったりするかもしれません。
自分の問いに耳を澄ます、そしてその日集まった人でお互いの問いを聴き合う、
そんな時間をご一緒しませんか。
【当日の流れ】
Part1:問いを自分の外に出す
・言葉にして書き出してみる
・箱に貯める
Part2:問いをみんなで深める
・今日話し合ってみたい問いを共有する
・テーマの問いをみんなで一つに絞る
・決めた問いについて深める
【当日の持ち物】
・お好きな箱/ビン/容れ物(10×10cm程度の小さいものでOK)
※問いを書き出した紙を貯めていく箱です。ぜひご自分の部屋の片隅にいつも置いておいていただけたらと思うのでもしお好みのものがあればぜひお持ちください。
お持ちいただかない方にはらんたん亭でいくつかご用意しておきます。
・好奇心、モヤモヤ

生本 香澄
学びあう場所ファシリテーター。
学びあう場所ファシリテーター。
米国でリベラルアーツ学士号を取得後、マーケティングコンサルティング企業に就職。ある日訪れた哲学カフェの場に感動し、そのカフェを運営する会社に転職。
喫茶店業務の傍ら、カフェという場を中心に立ち上がる短期/長期的な市民文化活動に関わる。
カフェがキャンパスになる『クルミド大学』では「おとなの自由研究カレッジ」を立ち上げ牽引、2期目も一メンバーとして参加。
喫茶店でモーニングを食べる時間がたまらなく好き。
第3弾
メメント・ヴィータ!

メメント・モリ( memento mori)という言葉があります。
ラテン語で「死を忘ることなかれ」という意 味の警句です。この言葉は古代から現代にいたるまで、時代や思想よって様々な意味で解釈され、 用いられてきました。
最近では、新型コロナウイルスの流行や世界で起こる紛争や侵攻の裡に、 自らの『死』の影を見て、命や日常そして未来を見つめなおしたという人も少なくないのではないで しょうか?
この言葉、死を明確に認識できる動物である人間の、実に人間らしい言葉だと感じます。
自らの 命の輪郭線である「死」を仮想的に描くことで、人は自らの「生」と向き合うことができるのです。
... でも、ちょっと変です。なぜ、わざわざ「死」を思わないと、「生」と向き合えないのでしょうか?
私た ちは生きているのに...。いや、きっとそんなことはないはず。
と、いうことで今回ワークショップに臨むに際して、私たち二人はこう叫びたい...
メメント・ヴィータ!
生を忘ることなかれ
「死」なんていうまわり道はしないで、ダイレクトに「生(vita)」にぶつかっていきましょう。
子供のように夢中になってあそぶとき、その世界に輪郭線はありません。
時間も、空間も、体 も、物も、自分も、相手もすべてが心地よく溶け合い、時に我すらも忘れます。
しかし、そこにはま ぎれもなく「生の手ざわり」があります。
そんな経験を、認識しようとすることも、語ろうとすることも 不毛です。
海をしまう容器を作るようなものでしょう。
であれば、もう、飛び込むしかないのです。
プレイエンジニア・矢野雅大と、美術教育家・いたがきだいち。
各々が日々の子供たちとのかか わりの中で見出した「あそび」の極意と哲学を、
「あそび」を通して体感していただきます。
【当日の流れ】
Part1:デタラメ文字を創る
自分を表す、デタラメ文字を創ってみよう。
想像したものを創造する時間を楽しんでみましょう。
Part2:つまらな(?)スクエア
やることは、白い台紙に黒い正方形を貼る。ただそれだけ。 そんなのつまらない!だったら勝手に面白くしてください。

イタガキダイチ
美術教育家
小学校で図工の先生をやるかたわら、松戸市のシェアアトリエせんぱく工舎で作品。
制作やアートワークショップを行っています。

矢野 雅大
プレイエンジニア。遊びでまちづくりする準備室代表
あそび環境を創造する企業やまちづくりコーディネーターを経て、現職は、放課後 NPO アフタースクールに所属。
大人と子どもが交じり合ったサードプレイスあそび場づくりを実践しています。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100024760489598