三百人のらんたん守プロジェクト
らんたん亭の学校や会社とは違う
暖かいゆったりとした空間で
何にも気にせず過ごすことができる、好きなことを話す事ができる
ご飯を食べることができる、すぐそこに銭湯だってある
心と体の充電だ
しばらくそこで過ごしているとなんだか、
ふつふつと、何かしたくなってくる
そうしたら
なんだか面白そうなことを一緒にやろうと言ってくる人がいる
なんだか真剣に絵を描き、物を作り、音を出している人がいる
そんな人たちと作品たちと触れ合っていると
自分の心の底からノックの音が聞こえるようになってくる
素直になって自分のやりたいことをやってみてほしい
そうしていくうちに
もっと自由にもっと軽やかに生きていけるんじゃないかと思うんだ
「居場所」と「きっかけ」の場を守り育てる
らんたん亭は足立区梅田にひっそりと佇む古民家風アートコミュニティーセンターです。
アートコミュニティーセンター??ってなりますよね。
運営している私たちもらんたん亭を一言で言い表すのが
とっても難しく試行錯誤の結果ここに辿り着きました。
らんたん亭でやっていることは「子供食堂」「居酒屋」「ワークショップ」「展示」等々、
多分野に横断的に事業を行っているため説明が難しいのです。
なんでそんないろいろやってるの?
きっと全文読んでいく内にそれらが全て繋がっていて必要なことだと気づくかと思います。
複雑がゆえに、すごく長くて硬くて読みにくい部分もあるかもしれませんが、ご容赦ください。
らんたん亭とは?
「自分と向き合い、人と繋がる、対話の広場」
らんたん亭は足立区梅田にひっそりと佇む古民家アートコミュニティーセンターです。
私たちは、苦しい環境に身をおき、自分を殺してしまっている青年たちが、どうしていったら自分の心を蘇生し、自分に嘘をつかず生き抜いていけるかを考え、それには、対話・表現を通して「自分と向き合うこと」「人と繋がること」が一つの道筋になると考えました。
そして、「自分と向き合い、人と繋がる、対話の広場」をスローガンに掲げ、設立から今日まで、多くの中高生以上の方々に、らんたん亭なりの「居場所」と「きっかけ」を提供しています。
◆「居場所」◆
心の声が聞こえない、このままだと生きていく意味が見出せないなど、経済的・精神的に苦しい環境の中から逃げ出し、少し休める居場所を用意しています。まずはお腹いっぱいになってゆっくり休める場所として「中高生cafe」を週2回開催しています。
◆「きっかけ」◆
心に余裕ができてくると自分のこと、周りのことが気になっていきます。自分を再度見つめ直す力も少しずつ湧いてきます。そんな時に表現や新たな価値観に触れる機会を「表現の場」「寺子屋」という体験事業を通して用意しています。
らんたん亭の体験を通した「学び」とは、社会のありとあらゆる問題にさまざまな角度から立ち向かうことができるリベラルアーツ的な学びです。答えのない問いに、妥協せず探求した経験は、彼らがこれからを生き抜くための力作りの土台になるはずです。
目まぐるしくあらゆる価値が変化しつづけてゆく現代にあって、「自分とは何なのか」「自身はどう感じるのか」「人間にとってどうなのか」と問い続け行動する中で、確固たる価値観や知恵を身につけることができ、変化の激しい時代に振り回されず、行動できるようになるのではないでしょうか。
それは、らんたん亭の目指す社会像、「社会のための人間」から「人間のための社会」へむけた大きな転換の力になると確信しています。
らんたん亭のやっていること
①中高生〜対象の、子供だけが来れる食堂
子ども食堂に来ている子供は、小学生、中学生がほとんどといわれています。小中学生時代に、生活困窮や家庭内の問題を抱える家庭にはアウトリーチできている一方で、中高生になってくると、多くの子供たちが来なくなってしまうのが現状です。
その理由として、思春期の彼らが、「親子で食べること」や「顔見知りに自分が食べているところを見られてしまうこと」が、恥ずかしくなってしまうということがあるようです。
中高生になったからといって彼らの家庭環境が大きく変わることは稀です。しかも、中高進学で学校環境の変化に対応できなかった子供達は学校でも家庭でも孤独な状態に陥ってしまう可能性があります。
らんたん亭は中高生だけが来れる場所として、臆することなく訪れやすい場作りに取り組んでいます。また、らんたん亭のような、「中高生〜20歳対象」の食堂も、全国的にみてもかなり希少だと言えます。
②芸術や探求などの体験格差への取り組み
中高生が様々な体験活動をし将来への選択肢を広げるきっかけとして学校では学べないような専門性のあるワークショップの実施や、多種多様な作家による展示や舞台などの文化体験ができる企画を不定期で行っております。
心に溜まった言葉にできない想いを声にし、詩にし、形にする行為が、リベラルアーツ的な学びとして「自身と向き合い、探求する姿勢」を育てられると考えています。
現在集まっている子供達は、不思議なことに皆アーティストの卵たちで、歌い手、絵師、パティシエ、俳優と皆の将来がとても楽しみなメンバーばかりです。
③週に2-3回の「中高CAFE」の実施(居場所としての機能)
らんたん亭は中高生を対象とした子供食堂「中高生cafe」を週に2-3回実施しています。100円でお腹いっぱいご飯を食べることができ、音楽や絵に触れたり、お話をしたり、それぞれの時間を過ごすことができます。
多くの子供食堂が月に一回程度なのに対し、らんたん亭は、週に2-3回、月9回実施しています。なぜなら、食事支援、孤食支援だけでなく「居場所」を作ることに重要性を感じているからです。頻繁に子供達と交流を重ねる中で、彼らが本当の意味で力を抜いてリラックスできるようになり、同世代の仲間や、スタッフとの関係も密になります。そのなかで万が一苦しい時があった際は、すぐに相談できる、逃げてこられる場所として機能しています。
実績について
2022年6月より中高生cafeの実施を開始し、早2年が経ちました。
中高生cafeの様子をテレビ東京にて特集していただいたのでそちらもよろしければご覧ください。
2024年4月からは、中高生cafeの開催日の拡充を行い、週2-3回開催するようになりました。子供達は自然に仲良くなり、一緒に作品を作り始めたり、「自分はほんとはこういうことが好きなんだ」とか、「実はこういうトラブルに巻き込まれていて・・・」というような、密なコミュニケーションが生まれています。子供から深刻な相談を受けた時には、ユース支援を行っている諸先輩方や諸団体の方々に相談し、連携しながら彼らの相談や要望に全力で耳を傾け、行動してきました。
表現の場、寺子屋も様々な形で実施をし、子供達へ提供してきました。
ご寄付頂いたアップライトピアノ、アコースティックギターを使って練習する子たちもおり、自分自身と向き合いながら創作活動に励む姿が、日常的に見られる環境となっています。来たばかりのころは、人とあまりコミュニケーションをとらず、自分の気持ちを言い出せなかった子も、らんたん亭に関わっていく中で、生き生きと自分の好きなことに取り組みはじめる子も出てきました。
らんたん亭が子供達の「信頼できる居場所」として、「気づきと探求のきっかけがある場所」として機能し始めていると、実感しています。
達成後のビジョン
らんたん亭は、実は昨年夏には資金が底をつき、2023年9月に閉鎖することも考えていました。昨年時点では、運営費の30%も回収できず、足りない分は、らんたん亭中島代表が負担(毎月約9〜10万)することで、何とか運営していました。
現在ではみなさんの温かいご支援とご協力や、助成金などの獲得により、中島の負担額は全体の40%ほど(5〜7万前後)となりました。本当に心より感謝申し上げます。
しかし、中島がらんたん亭筆頭の大口の支援者であるという現状は変わっておらず、中島が倒れれば、事業継続できないというリスクを背負ってしまっている状態です。また中高生cafeの開催日数を増やしたことにより、食費もかさんでおり、らんたん亭の体験事業に関わってくださっている講師の方々や、ボランティアの方にも、交通費すらお支払いできていない状況です。
長期的な目線から見ると、持続可能ならんたん亭の運営には、皆様の応援が必要なのです。
ご寄付頂いたお金は、らんたん亭の子供食堂の食費だけでなく、維持費や交通費としても利用させて頂きたいと考えています。
9月11日のらんたん亭3周年までに300名の方に500円継続寄付をして頂く事を目標にしていきます。総額月15万円です。
月15万円が集まれば、らんたん亭は持続可能になり、中高生cafeの開催数が増え(理想は常時開放!)、より多くの「きっかけ」としてのイベントを開催することができるようになります。たくさんの方にらんたん亭の「居場所」と「きっかけ」を届けることができます。
わたしたちは、らんたん亭での体験を通した「学び」を通して、幸せな人生の土台を作っていきたいと考えています。
厳しい現実の中で、いつのまにか自分らしく生きることを忘れてしまう大人にならないように、自分自身の声をしっかりと聴きながら社会と調和していける人になって欲しい。
わたしたちは、らんたん亭の目指す社会像、「社会のための人間」から「人間のための社会」のために、これからも邁進して参ります。
500円の寄付でできること
①中高生カフェ1食分
500円で中高生一人がお腹いっぱい
ご飯を食べることができます。
サポーターコミュニティへの参加
(LINEオープンチャットへの招待)不定期のらんたん亭守の交流会に参加できます。
②らんたん亭の維持
らんたん亭は賃貸住宅なので、維持費が継続的にかかります。家賃、Wifi、水道光熱費などに使用します。
②子どもたちに銭湯券を提供
500円で中高生一人がゆっくり銭湯で自分と向き合う時間を作ることができます。